子供の頃、う~ん、幼稚園か小学1年頃かなぁ、近所に、仕事の関係で日本とイギリスを
行き来しているおっちゃんとおばちゃん(といっても30歳前後?)が住んでいました。
ご夫婦にはその頃まだ子供はいませんでした。
当時の私は、イギリスが何かもわからず、よく遊びにお邪魔していた。
そこの家にはめずらしいというか、日本では見かけないものがいっぱいあり、
子供心にも好奇心を駆り立てる調度品が目をひいていました。
その頃(昭33年前後)はあまり見かけない家の中のテーブルやイス。床から伸びあがった
電気スタンド。誰に充てるでもなく回っている扇風機。ガチャガチャ音のする
タイプライター。見るモノ全てがめずらしかった。
イギリスから帰ると必ずお土産を買ってきてくれていました。それもひとへに私が
可愛いかったからでしょう。日本のクソガキにしてはお目メパッチリ。鼻も垂らさず、
胸ポケットにはいつもハンケチ。触っても汚れが付かない服。ハハハッハハハハ!!
お土産で覚えているのは、レベルのプラモデル(米国製)。当時、タミヤのずっと前、
日本ではまだマルサンがプラモデルのハシリだった頃だ。
このお土産で私の生まれて初めての趣味、プラモが始まった。中学になるまで、
はまりまくった。小遣い、お年玉その他手に入るお金は全てプラモデルにつぎ込んだ。
当時はプラモデルと言えば戦争兵器である。ゼロ戦や戦艦大和。後年、タミヤが
車のモデルを出すまではプラモ=戦争兵器だった。
余談だが、このタミヤ。戦時中、浜松で木製の模型製作所だったころB29の空襲で
工場をすべて焼かれた経緯がある。なので、戦後プラモデルに進出してから
米国のムスタング、グラマン、英国のスピットファイアーなどなど出すも、
ボーイングB29だけは未だに出していない。
ちなみに、ヨーロッパ戦線で使われたボーイングB17爆撃機は出している。
こう言うところ私は好きです。タミヤ。ハハッハハッハあは!!!
で、話は戻るが、そのおっちゃんおばちゃんの家で冬の間見かけたのが、
今回のタイトル、Aladdinのブルーフレームである。
当時の暖房器具は練炭火鉢、豆炭のコタツだった記憶がる。ストーブは学校の
石炭ストーブぐらいしか見かけなかったように思う。
いずれにしても、その頃の大阪のボンにはめずらしかったのは確かだ。
ストーブに貼ってあったAladdinのロゴを文字もわからず、デザインだけ覚えて
色んなところに落書きしていた記憶がある。
そして、20何年かが過ぎて結婚。冬の暖房器具を選んでいる時に、たまたまハンズで
このAladdinのブルーフレームを見かけた。
デザインが殆ど変わらず。当時のたたずまいそのままだった。
日本製が1万しなかった頃に3万ちょっとしたが、懐かしさもあり即購入。
結果、現在まで約30年間使えているので、安い買い物だったのかも知れない。
今年は芯を交換しなくちゃならないみたいだが、今はネットで直ぐ手に入る。
あとパーツ類もほとんど供給されているので、あと25年、死ぬまで使えるだろう。
このアラディン、天体機材で言えば、さしずめタカハシみたいなものだ。